2004年08月
8月は、フランスの夏を感じさせる定番素材を使ったタルトを2品、つくりました。
初夏にフランスで取れるルバーブ。日本では大黄とよばれ、
食物繊維を豊富に含んだ野菜で整腸作用があり、漢方薬にも使われています。
ふきに似た緑色の茎が長く伸び、根元はほんのりピンク色をしています。
野菜なのに甘酸っぱいのでお菓子に用いられ、
おもにジャムやタルトに入れて食べることが多く、
フランスのお母さんが作る家庭菓子の定番ともいえるものです。
シンプルにざくざく切ってお砂糖をふりかけ、
クランブル(そぼろ状のクッキー生地)をのせてさっと焼いたものなど、
本当においしく、さわやかな酸味が夏の到来を感じます。
夏のカフェの定番メニューなので、パリなどではあちこちで見かけますが、
少し前までは日本で見ることがない素材でした。
ここ数年はフランス産の冷凍物も出回り、長野県軽井沢で生産しているので、
フレッシュを手に入れることができるようになりました。
また、日本のパティスリーでもちらほら見かけるようになりました。
このお菓子に持つ私のイメージは、とにかくラフに気軽に作る家庭菓子、
といった感じです。
アルザスの友人宅にステイしたとき、彼は男性にもかかわらず庭から
ルバーブをとってきて、目の前で手早くのこのタルトを作ってくれました。
パリのリッツホテルのパティスリーで研修していたときは、
何時間もルバーブの皮むきをさせられ、香りを閉じ込めるために真空パックに
いれボイルして、保存しました。
私にとってルバーブは、思い出深いノスタルジックな素材です。
ぜひ一度、ルバーブを味わってみてください。
アナナとはパイナップルのことです。
軽いココナツ入りのダクワーズ生地に、口解けのよいムースリーヌ、
フレッシュパイナップルを詰めたお菓子です。
トロピカルで濃厚な香りのゴールデンパインを使用し、
パイナップルクリームを作り、これをベースにムースリーヌに仕上げていきます。
ムースリーヌとは、軽いバタークリームのことです。モスリン(絹)のように
なめらかなことから、このように呼ばれています。
真夏にぴったりのさわやかなお菓子です。
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